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傘の撥水の話

今朝、日テレのZIPさんに情報提供した、

傘の撥水の話が放送されました!

 

 

少し前には、NHK名古屋さんでもお問い合わせいただいた

内容が放送になりました。

 

どうやら、2年ほど前に書いたブログを見て皆さん

連絡をくださっているようです。

 

せっかくなので、またその内容を再UPします。

(若干加筆修正有)

よければ傘のお手入れでトライしてみてください。

(※アイロンの温度、使い方だけは注意してくださいね!)

 

______________________________

 

良い傘を買ったから、長く元気に使いたい!というモノに

愛着を持ってくれる素晴らしい方に、撥水を良く傘を使う方法をお教えします。

まず前置き、傘生地には一般的に「防水」と「撥水」の加工が施されています。
(ビニール傘は除きます)
防水と撥水は混同されやすいのですが、
説明しますと、


「撥水」加工は多くはフッ素を用いて
傘に撥水性(要は生地に水が着いた時に水滴になってコロコロ転がる事)
をもたせます。フッ素には蓮の葉効果
(⇒※蓮の葉はその無数の突起微細構造(細かい突起のようなもの)と水の表面張力により水を水滴化し濡れることを防ぐ)
と同じような機能を持ち、繊維が水に濡れるのを防ぐのです。


こんな感じ、コロコロ

「防水」加工は、多くはアクリル樹脂を用いて、生地の裏面にその樹脂を
薄くコーティングして、織目の目止めをします。
先染めの織組織(織り方の事です)を活かした織物のコーティングは、
織物の織目が複雑であったり凹凸があったりして綺麗に平らにコーティングをかけるのは
実はとても難易度が高い作業なのですが、それをいとも簡単にやってのける
この産地の整理屋さん(生地の加工屋さんの事です。生地を綺麗にしたり後加工をする事を整理と呼びます)
の技術、拍手ものです!!

…話がそれました、その撥水を良く使う、まず長く傘を使っていると、
生地の水ハジキが悪くなったなーと感じる方、いらっしゃると思います。

そんな傘、実は撥水がおちているのではなく、上に書いた撥水の蓮の葉効果の
突起物が寝てしまっているのです。その対処方法として、
実は…、フッ素の撥水加工は熱をかけると復活するのです!!
なぜっ!?、…正直、細かい事は分からないのです。

熱を与えると、100%とまではいきませんが、
感覚的に60〜70%ぐらいの状態にはなるのではないかと。
(使用している状態や年数によって一概には言えません、すみません)

熱を与える方法、槙田商店で使うのは、アイロン!

これは傘の仕上げの時にかけるシワ取りですが、こんな感じで、
アイロンを化繊で使用できる温度にセットし、傘の一小間(コマ)一小間アイロンをかけていきます。
ザッザッというイメージです。(温度調節が高すぎたりすると溶けるので注意して下さい!!)
ただザッザッを素人さんがやるには少々難易度が高いかもしれません。
そこで、ドライヤーを使うともっと容易にお手入れができます。
(傘 撥水 ドライヤー なんかのワードで検索すると結構ヒットします)

どのくらいの時間ドライヤーをかけるかというのを表現するのが難しいですが、
アイロンをあてる時はある程度高い熱をかけるわけなので、
同じぐらいの効果を得るなら、生地から5cmぐらいほど放して、
熱がいきわたるようにじっくりかけていただいた方がよいと思います。

とくに三角形の中心ラインはよくかけていただけるとベターです。


ここからが傘生地屋として、皆さんあまり知らないであろう気を付けてほしい事です。
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上に書いたようなお手入れは傘を使用した後にするわけですが、
いつも傘を使用する時に心がけていただきたい事があります。
それは、雨に濡れた生地を手でこすると、撥水性が著しく低下してしまうのです!
濡れた傘を、きれいにたたもうと手で雑巾を絞るようにギュッギュッと
まとめて閉じてしまうととても撥水効果が悪くなってしまいます。

なぜかっ、まで説明できないのですが、今まで生地で色々と試験をした経験則でそうなるんです。
乾いてる時の摩擦では何ともないのに、同じ生地を、濡れた時に人の手でこすると、
とても撥水が悪くなってしまいます。
考えられるのは、人の手の脂分が、生地が濡れた際に何等か影響しているのかもしれません。


なので、濡れた傘をたたむときは、手のひらで絞るように傘をたたむのではなく、
大抵の傘にはネームバンド(傘をたたむ際にまとめるホックやボタンつきのバンド)が
ついているので、そこを持ってグルッと傘をまとめる事です(大抵の方はそうしてるかもしれません)。
そしてオフィスや家に帰った際に陰干しをして、水分をちゃんと飛ばしてからたたむ。

こうすると長く撥水効果をもたせて傘を使う事ができます。
濡れたまま、先ほどのネームバンドでグルットするたたみ方で放置してしまうと、
変なシワが入ってしまったり、へんな臭いがしたりするのでそこは要注意です!


僕たちは日々生地を織っているので、気に入った愛着のある傘を
長く健康に使っていただければと思っています。

以上、科学的な根拠があまり無い内容でなくすみません。
これから梅雨シーズンに入ります。

ちょっと上に書いたように傘を労わって使っていただければ、
気持ちよく梅雨時を過ごせるかもしれませんよ!


Staff:よーいち
 


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